コンビニやスーパーなどの小売店からレストランやカフェ、ホテルに至るまで、どのような店舗・施設でも店内BGMは欠かせないものですよね。
店内にBGMやアナウンスを流すのに必要なものといえば、スピーカーです。しかし業務用のスピーカーやアンプは種類が多いため、どれを選べば良いのか分からず迷ってしまうこともあることでしょう。
そこで今回は業務用のスピーカーやアンプを選ぶ際に役立つ基礎知識についてご説明し、おすすめの製品をご紹介します。
業務用スピーカーと家庭用の違い
オーディオ機器で音を鳴らすには、スピーカーのほかにアンプが必要です。家庭用スピーカーはこの2つが一体になっている場合も多いですが、業務用スピーカーの場合アンプとスピーカーは別々であることがほとんどです。
つまり、業務用スピーカーはアンプとの組み合わせを変えたり、必要に応じてスピーカーを増やしたりすることも可能です。お店の広さや求める音質などに合わせて、スピーカーとアンプを選ぶことができるのです。
業務用スピーカーとアンプを選ぶ際には、以下の2点に注意しましょう。
ハイインピーダンス接続とローインピーダンス接続
業務用スピーカーを使用する際、スピーカーが何台も必要になる場合や、アンプとスピーカーの距離が遠くなってしまう場合があります。このようなシチュエーションで使用するのが、ハイインピーダンス接続です。
ハイインピーダンス接続では、スピーカーにトランスを付けることで電気抵抗を大きくし、ローインピーダンス接続と比較して非常に少ない電流でスピーカーから音を出すことができます。また、長距離ケーブルによる電気ロスもほぼ無視できるため、複数のスピーカーを鳴らしたい場合や、ケーブルが長くなった場合に便利です。
一方、ローインピーダンス接続は、ご家庭などでオーディオ機器を使用する場合に一般的に用いられる方法です。スピーカーの数が少なくケーブルの距離が短い場合には、ローインピーダンス接続を使用したほうが音質的に有利になります。
※ハイインピーダンスとローインピーダンスについて詳しくはこちらの記事から ローインピーダンスとハイインピーダンスの違いとは?業務用スピーカー・アンプ選定の基礎知識 https://www.jato.jp/magazine/audio/low-high-impedance/
出力音圧レベル
出力音圧レベルとは、スピーカーに入力された電力を音に変換する際の効率を表す数値です。数値が高いほど、少ない出力で大きな音が出せます。商業施設のような、広い空間に対して大音量が必要な環境では、出力音圧レベルが高いスピーカーを選ぶようにしましょう。
業務用スピーカーに欠かせない「パワーアンプ」とは
そもそもアンプとは、音を増幅する装置のことです。チューナーやCDなどの音源ソースから送られてくる信号は微弱なため、アンプで信号を増幅させることで、スピーカーから大きな音を鳴らすことができます。
この際、左右のスピーカーのバランス調整や音量調整などを行うものを「プリアンプ」と呼び、プリアンプから送られてくる電気信号を増幅させスピーカーから再生可能な状態にするものを「パワーアンプ」と呼びます。
パワーアンプを選ぶ際は、音を再生する場所の広さや必要となる音量などを考慮して、適切な出力のものを選びましょう。
店舗BGM用スピーカー・アンプを選ぶ前に確認したいこと
スピーカーやアンプなどの機器を選定する際に確認しておくとよいポイントをご紹介します。
弊社へご相談いただく際にも、以下の情報をいただけると、より用途に合った機器をご提案しやすくなります
店舗の広さ・天井の高さ
店舗の広さや天井高によって、必要なスピーカーの台数や出力、設置方法、接続方式が変わります。
可能であれば、寸法やスピーカーを設置できる場所が分かる図面を用意しましょう。
BGMの用途と求める音量感
同じBGMでも、静かな空間で会話を妨げない程度に流す場合と、音楽をしっかり楽しんでもらう場合では、必要な音量が異なります。
通常のBGM再生だけでなく、イベントやアナウンスなどでも同じ機器を使用するか、あわせて確認しましょう。
スピーカーの設置方法
天井埋込型、壁掛け・天井付けの露出型、吊り下げ型などがあります。
建物の構造や内装、施工の可否によって選べる製品が変わるため、設置方法も確認しましょう。
次の章では、それぞれのタイプのおすすめスピーカーを紹介します。
色や形状などの意匠面
スピーカーはカラーバリエーションのほか、薄型や吊り下げ型など形状もさまざまです。
内装になじませたい、目立たせたくないなどのご希望も選定条件になります。
再生する音源と操作方法
スマートフォンからBluetoothで再生する、パソコンや音楽プレーヤーを接続するなど、使用する音源を確認しましょう。
マイクを接続するかどうかや、音量・再生音源をどこで操作したいかも、アンプや周辺機器の選定に関係します。
ご希望納期
店舗のオープン日やイベント開催日、設置工事予定日など、機器が必要になる日を確認しましょう。
製品の在庫状況や取り寄せ期間によっては、ご希望に沿えない場合もあるため、できるだけ早めに確認しておくことが重要です。
その他の条件
以下のような条件がある場合には、あわせて確認しましょう。
- ご予算
- スピーカーを設置したい場所やおおよその台数
- ご希望のメーカー
- 配線や取付工事の可否
- 複数の部屋やエリアごとの音量調整
- テラス席や屋外スペースの有無
- サウナや高温になる場所への設置予定
- 将来の増設予定
- その他のご希望や条件
これらの情報を整理することで、用途に適したスピーカーやその台数、必要な出力のアンプを選定しやすくなります。
お問い合わせの際には、未確定な部分がある場合にも、分かる範囲でお知らせください。
図面やご希望のイメージがあると、より具体的な機器構成をご提案しやすくなります。
店舗BGM用のスピーカー・アンプ選びでお困りの場合は、お気軽にお問い合わせください。
タイプ別おすすめスピーカー①露出型
ここからはスピーカーのタイプ別に、おすすめの商品をご紹介していきます。
露出型とは、金具で天井や壁に取り付けるタイプのスピーカーです。設置する位置やスピーカーの角度を自由に調整できることがメリットとなっています。
天井の高さがない空間でも十分にパフォーマンスを発揮してくれるため、天井の低い店舗や施設にはこちらの露出型がおすすめです。
タイプ別おすすめスピーカー②天井埋込型
シーリングスピーカーとも呼ばれる、天井に埋め込むタイプのスピーカーです。露出型と違って天井に一体化するため、店舗の内装に影響しない点が大きなメリット。
タイプ別おすすめスピーカー③吊り下げ型
天井からワイヤーなどで吊り下げるタイプのスピーカーです。ペンダントライトのような見た目で、ペンダントスピーカーとも呼ばれます。天井が高い店舗・施設での使用に向いています。
スタイリッシュな見た目のものが多いため、店舗のインテリアにマッチしたカラーやフォルムのものを選べば、雰囲気作りにも一役買ってくれます。
店舗配線におすすめのスピーカーケーブル
音質をより高めるためには、スピーカーケーブルにもこだわりましょう。
おわりに
今回は業務用、店舗BGM用のスピーカーをタイプ別にご紹介しました。
店舗用のスピーカーを選ぶ場合、天井が低い店舗なら露出型、逆に天井がかなり高い場合は吊り下げ型など、環境に適した製品を選ぶことが大切です。音質面が重要なことはもちろんですが、使う場所の広さや必要なスピーカーの数、ケーブルの長さなどをしっかりと確認して、目的に合ったスピーカーを選びましょう。
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