ブーム再来!?懐かしのカセットテープの魅力と今でも買えるカセットデッキ紹介

2023.03.24音響

※注意)この記事は編集部の個人的な1990年ごろの主観が多く含まれております。

カセットテープとは

正式には「コンパクトカセット」と呼び、CDが普及する以前の昭和から平成初期にはもっとも一般的であったアナログの録音・記録用メディアです。長い磁気テープを巻き付けたリールがシェル(「ハーフ」など他の呼び方もあります。)に内蔵された構造をしています。テープの長さによって録音可能時間が異なり、46分、60分、74分、90分などのカセットテープが販売されていました。この録音時間はA面B面の合計です。

一方のリールにあるテープがすべて逆側のリールに巻き取られるまでの時間が録音可能時間の半分になります。これがA面、カセットテープを裏返しにカセットデッキにセットすることで巻き取ったテープが再度、巻き取られる側になります。これがB面です。

テープは録音・再生時、1秒間におよそ4.8cmのスピードで進みます。60分テープであれば約86mのテープが巻きつけられていることになります。

シェルの上部には、誤録音防止のための爪があり、折ることができるようになっています。折って取り去ってしまうことでくぼみができ、カセットデッキが認識し録音ボタンが押せない仕組みです。大切な音を録音した時には折っておくと間違って上から別の音を録音してしまうことがなくなります。もし再度録音したい場合は、セロハンテープなどで穴を塞ぎます。

上図では、赤い線が元々ついている爪で、これを取り去ると録音不可になります。再度セロハンテープを貼ってくぼみを塞ぐと再度録音ができるようになります。

A面B面問題

例えばLPレコードを録音する際、表面をA面に、裏面をB面にわけて録音できました。そしてレコードからCDに時代が変わった時に困ったのが、カセットに録音する時に、A面とB面を何曲目で切るか、という問題です。

CDは表裏の概念がないため収録されているのが60分でもちょうど30分で曲が切れているとは限りません。この場合は60分テープが使えなくて74分テープを慌てて買いに行くということも。場合によっては曲間が音が途切れないまま収録されていることもあります。しかしこれをカセットテープに録音する時には、泣く泣く切って録音することもありました。

当時は気になるCDが発売されても現在のようにネットで聴くこともできなかったので、レンタル屋さんで借りたCDをよく録音していました。レンタル代は当日返却が一番安価だったので、レンタル屋さん・電気屋さん・レンタル屋さんを自転車で行ったり来たりしていました。

エアチェックに熱中

昔は録音するメディアと言えばカセットテープが主流でした。今ではインターネットのサービスでいつでも好きな音楽が聴けるようになり「録音」という行為自体ほとんどやらないかもしれません。昔はそのようなサービスもなく、レコードやCDを好きなだけ買うこともできなかったので、好きな音楽はラジオから流れるのを待って(場合によってはリクエストはがきを送ったり・・)、流れてきたらすかさずカセットデッキの録音ボタンを押して録音していました。これをエアチェックと言ってエアチェックで出来上がったヒットソング集みたいなカセットテープを何回も聴いていました。

カセットテープは、あと何分録音できるかが正確にはわかりません。残っているテープの厚みから「あと●分くらいはいけるだろう」という感覚を頼りにして録音していましたが、曲が終わってないのにテープがなくなってしまった時はとても悲しい思いをしました。

録音レベル調整

カセットテープに録音する際、入力する音源に録音レベルに合わせる必要があります。CDから録音する際は、CDの中で最も音のレベルが高い位置を再生して、その時にカセットデッキのレベルメーターがピークの手前ギリギリになるのが最も良い状態です。レベルが低いとテープ特有のヒスノイズが目立ち、レベルが高いと歪みが生じます。CDの曲を聴いていき、各曲のサビの部分でレベルメーターを合わせて録音したものです。CDプレーヤーによっては、自動でレベルが一番高い位置を検出し再生する機能がついたものもありました。

ノイズリダクション

磁気テープではヒスノイズと言われる特有のノイズが発生します。それを目立たなくする仕組みがノイズリダクションという仕組みです。

ノイズリダクションの主流はドルビー(Dolby)のBタイプやCタイプでした。録音時にドルビーのノイズリダクションをオンにした場合、再生時にも録音時に選んだタイプでオンにしておく必要があります。このため、カセットテープのラベルにはノイズリダクションのタイプをメモできる部分がありました。ドルビーと言えば、今は映画館の音響システムのイメージですが、昔はノイズリダクションの会社だと思っていました。

ドルビーとは別の仕組みもありました。少数派でしたが、dbxというノイズリダクションを搭載したカセットデッキもあり、カセットテープの限界を超えたような音質が楽しめたものです。

3つのポジション

ノーマルポジション、ハイポジション、メタル、という3つの異なる規格がありました。録音の品質がノーマル<ハイポジション<メタルというランクでした。ノーマルが最も安価で売られており、かつ、ラジカセでもなんでも再生できるのでよく使っていました。

この3つのポジションの違いにより録音時・再生時のイコライザー設定などが変わるのですが、カセットテープ上部には、ポジション判別用の穴が開いておりカセットデッキがその穴を認識して自動で設定するため、ユーザーは意識しなくても最適な録音・再生ができるようになっていました。

テープにはたくさんの種類があり選ぶのが楽しかった

カセットテープはいくつものブランドがいくつもの種類を販売していました。よく使っていたのはTDK、SONY、maxell、AXIA(FUJI)、That’sでした。

この中で、AXIAは後発ブランドのイメージがあります。カセットテープはケースに入って売られていましたが、AXIAがスリムケース入りのものを発売し、それまでの1.2倍くらいの本数を棚に収めることができました。購入時はケースで選んだり、カセットテープ本体のデザインで選ぶこともありました。眺めていても楽しかったです。デザインで言えばTEACのカセットテープはオープンリール風のデザインでカッコよかったです。

一番使用頻度が高かったTDKからはノーマルポジションの中でもいくつかの種類が販売されていました。リーズナブルなAEというグレードからAD、AR、AR-Xなど。中でもAR-Xは比較的お手頃な価格で音がよくてお気に入りでした。

SONYからは究極と言える、METAL MASTERというカセットテープが販売されていました。シェルがセラミック製でずっしりと重たかったのを覚えています。確か2000円以上していてなかなか手が出せない価格でした。

様々なタイプのカセットデッキ

機能面ではシングルカセット・ダブルカセット、ワンウェイ・オートリバース(AB面をカセットテープを入れ替えなくても切り替えられる仕組み)、搭載しているノイズリダクションのタイプなど、多数あったラインアップから自分の用途にあった機能で機種を選べました。

アナログの機材全般に言えることですが、特に駆動部を持つレコードプレーヤーやカセットデッキは機種による性能差が出やすい機器でした。モーター駆動する機器は振動が発生しますので、それを抑え込むように重たいフレームで抱え込むといった手法もあり、昔のオーディオ機器は重い方がよい、という印象があります。

機能面だけで言えば、ダブルカセットのオートリバースが色んなことができて便利なものの音質より機能優先という印象です。オーディオが趣味であればシングルカセットのワンウェイで音を楽しむ人が多かったのではと思います。

さらに、3ヘッド(一般的なのは2ヘッドで消去ヘッド・録再ヘッドの2ヘッド構成ですが、3ヘッドは録音・再生が別ヘッドの構成です)、クローズドループデュアルキャプスタンのカセットデッキが憧れでした。

カセットデッキも様々なメーカーからいくつものグレードのものが販売されていました。主なメーカーは、AKAI、TEAC、KENWOOD、SONY、YAMAHAなど。そして、カセットデッキでも究極と言えるものが、ナカミチのDRAGONです。名前からすごそうですが、アジマスと言うヘッドのズレを自動調整する画期的な機構が入ったオートリバースデッキです。

単品コンポのほか、ラジカセや携帯できるプレーヤーも多くありました。SONYのWALKMANについてはコレクターがいるほどです。

今でも買えるカセットデッキ

現在はほとんどのメーカーがカセットデッキの製造を終了していますが、TEAC(TASCAM)は現在でも単品コンポのカセットデッキを製造・販売しています。昔録音した懐かしいカセットテープをもう一度聴いてみてはいかがでしょうか。

おすすめのカセットデッキ

今回は、JATO online shopで取り扱っている、今でも買えるカセットデッキをご紹介します。

JATO online shop マガジン編集部

JATO online shop マガジン編集部

テープスピードを±12%の範囲で可変できるピッチコントロール機能搭載。USBでPCに接続してテープの音をデジタル出力することでアーカイブ化が可能!

JATO online shop マガジン編集部

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カセットテープだけでなくCDやUSBメモリ内のMP3ファイル再生が可能。また、相互にダビングができるのでテープ音源をUSBにダビングして対応機器で再生することもできます。

編集部より

昔録音した音源を聴くだけでなく、カセットテープでしか残されていない貴重な音源を今のうちにデジタル化しておくのにも使えそうです。デジタル化するのであればメカ部がしっかりしたTASCAM製が安心です。

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タグ : オーディオ コンポ アナログ 懐かしい音 録音 エアチェック カセットテープ カセットデッキ
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